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カラーリングの考え方【長編】

はじめに

ここ数年、Instagramやyoutube,ブログなどの美容師が発信することが増えたことによって、

「この色やりたいです!」

っていうお客様からのオーダーが増えました。

 

、と同時に

(そのカラーは1回のカラーじゃ無理かな。。。)っていう難しい(というか現実的に不可能な)オーダーも増えました(笑)

 

カラーの得意な美容師がどんなにいい薬を使っても、一回のカラーで黒髪を青くすることっていうのはできないのです。

(色味がはっきり出るような仕上がりにするには、元々明るい髪に染めるか、暗めだったら一度明るくしなきゃいけないのです。)

 

少しでもカラーのことを知って期待しすぎないために読んでおくとためになる、かもしれません。

ほら、1回でできると思ったカラーが3回カラーしなきゃいけないってなったら料金も時間もだいぶ変わりますし、

当日のカウンセリングの時点で判明すると担当者の予約状況次第で

「予約が詰まっていて・・・、今日は難しいです・・・」

ってこともありますし。

そうなってくると美容師側も提案の仕方が変わりますし。

最近は少人数サロンが増えてますからね。

予定時間を延ばすことが難しいこともよくあると思います。

 

そんな理由でお客さんと美容師のギャップを少しでも埋めるために基本的な知識お客さんも知っておいた方がいいのです。

できるだけ専門用語を使わないで書いていきます。

 

ってことで今日のブログです。

 

まずはヘアカラーの基本

まず、髪の見本。

【写真1】

これは髪を明るくしていったときの見本。

roomRoomで使っているカラー剤だと3~15トーンまでの見本になってますね。

数字が小さいほうが暗くて、大きいほど明るい。

日本人はもとの髪の状態だいたい3~5トーンの人が多いようです。

6トーン以上は髪のメラニン色素っていう色素を抜いていったときの見本ですね。

ただ明るくしただけなので色味は入っていない状態。

 

メーカーによって多少誤差はありますが20トーンくらいでホワイトになるようです。

絵にするとこんな感じに。

 

実際のカラー(ブリーチじゃない)では“髪を明るくする”と“カラー剤の色を加える”を同時にやっています。

例えば黒髪を明るくしたときの見本はこんな感じ。

下が暗くて、上が明るいです。

色別で縦で並んでます。

 

もし染める前の髪が白だったらこんな感じ。

カラー剤の色がそのままでます。

 

同じカラー剤使ってるけど、染める前の髪の色によってこんなに違うわけですね、はい。

 

あとは髪のダメージによって色の入り具合が違ったり、光の当たる感じで見え方は変わってくるんですよね。

電球の色(昼白色、電球色)だったり、太陽光とかでも変わってきますが、今回は光のことはなしにして話を進めてきましょう。

 

髪の赤みを消したいときの方法

髪の色の好みは人それぞれ。

でも自分に持ってないない色(茶、赤茶以外)がいい。

無い物ねだり。

それが女性。

 

染めたてはオーダー通りになったとしても染めたあと1カ月経ったら

「赤みが出てきた。。。」

そして次のオーダーも

「赤みを消したいんです。」

という方が多いのでは!?

 

もちろんそれでもいいし、多分それが一番多数派だと思います。

 

でもなぜ赤みを消したはずなのにまた日にちが経つと赤みが出てくるのか!?

そんな疑問にお答えするのが次の項目。

 

先に方法を書いておきます。

 

赤みをでるのを抑えるには次の方法があります。

①ブリーチをして赤みのない明るさまでリフトアップする

②カラー時、濃い青緑(アッシュマット)を塗ってもらう

③カラーの頻度を上げる

④カラーシャンプーやカラートリートメントを使う

 

それぞれメリット、デメリットあるので説明していきましょう。

 

赤みを消す方法のメリットとデメリット

まずは

①ブリーチをして赤みのない明るさまでリフトアップする、

のメリットデメリットです。

 

まずはメリット。

ブリーチをして明るくするということは赤みを完全に消すということ。

【写真1】で言えば15トーンくらいで完全に赤みを消せています、よね??

ブリーチをすれば1回で15から16トーンくらいまで明るくできるでしょう。

だからカラーの色落ちをしても赤みは出ません。

赤みを消すなら最適な方法です。

その後のカラーで綺麗な色が出しやすいです。

 

そしてデメリットですが、

ダメージ、です。

髪は明るければ明るいほどダメージします。

色落ちも早くなるし、パーマも縮毛矯正もできなくなります。(稀にできることもあり。)

そして濃いカラー剤を使っても色持ちは3週間ほどでしょう。

 

次に

②カラー時、濃い青緑(アッシュマット)を塗ってもらう

です。

こちらも赤みを出さないためには良い方法ですね。

髪の赤みより濃い青緑色(赤の反対色)を塗れば赤みを消せるのです。

髪を明るくできない(お仕事上などの理由で。)人にとってはこの方法しかありません。

髪を明るくしなくても赤みを消すことができるのがメリット。

 

デメリットは《髪自体には赤みが残っている》ため日々のシャンプーなどで色落ちすると赤みが出てきます。

カラー剤の色味(青緑色)が濃ければ濃いほど暗くなり、赤みは消せるけど暗い印象に。

明るくできないけど、暗すぎるのも嫌、それが多くの女性の悩み。

 

はい、次。

③カラーの頻度を上げる(これが一番おすすめの方法。カラーは積み重ねが大事。)

メリットは髪の明るさをキープしつつ赤みを抑えられる方法です。

染めたてがカラー剤の染料が髪の残量が100だとして、それが45日ほどで5になるとしましょう。

ってことはカラー後30日ではまだ染料が20くらいは残っているということ、ですよね??(わかります??)

そこで前回と同じカラー剤を使ってももともと染料が残っているため前回よりやや濃いめのアッシュマットに染めることができます。

暗くもなりません。

カラー頻度を上げることで染料が蓄積することで重ねれば重ねるほど赤みを打ち消せます。

根元の伸びてきた部分が1センチくらいなら優しい薬を使うのでダメージもそんなに気になりません。

きれいを保つには期間を空けすぎないことが大事なのです。

 

デメリットは時間と金銭面ですね。

お財布事情で美容室の頻度を決めている人も多いでしょう。

そして時間の余裕もない現代人には難しい場合も多いかも知れません。

 

 

④カラーシャンプーやカラートリートメントを使う。

一番のメリットは好きなタイミングで自分のペースで染料を足せるということ。

アッシュ系のものを使うと赤みは目立たなくなります。

 

デメリットはダメージしている部分に色が入りやすいため、毛先に色が濃く入って根元に色が入りづらいのでムラに見える場合もあります。

変化が弱いため“やった感”があまりないかもしれません。

お家でやったカラートリートメントの染料が残っているとカラーチェンジが難しいときもあります。

あくまでも次のカラーまでの“つなぎ”と考えるといいかもしれません。

※市販のカラーシャンプー、カラートリートメントで『オキシ・・・』っていう成分が入っていることで髪が傷むこともあるそう。

カラーシャンプー、カラートリートメントだからといって油断しないほうがよさそうです。

 

ホームカラーをしたらムラになった。そんな時は・・・

髪の毛の基本的な考えですが、根元から毛先にかけてグラデーションで明るくなっているというのが一番自然に見えますし、それを目指しています。

光は上からくるので根元が照らされて明るく見えるので、根元は少し暗いほうが髪全体を見たときに一定の明るさに見えます。

なので美容室で染めている人はそうなっていることが多いと思います。

 

白髪染めのホームカラー繰り返しをやっている方だと根元が明るくて、毛先が真っ暗い状態になっている人が多いのです。

理想とは逆になってしまっています。

 

そして塗ムラ。

表面と顔まわりは塗れているけどめくってみたら根元塗れていないなんてことはホームカラーあるある。

 

その状態で来店されて、「今より明るくて白髪がしっかり染まるようにしたい。」とオーダーされることもまあまああります。

結論からいいますと

難しいです。

 

できる!とも言い切れないし、できないとも言えない。

やってみないと仕上がりが読めない。

今よりはよくなると思うけど、お客様自身が満足するかわからない。

まとめて、「難しい」です。

 

まず、カラー剤で暗くなってしまった髪の毛を明るくすることが髪に大きな負担を与えてしまいます。

美容室でやった黒染めも、ホームカラーでやった黒染めもそこから明るくするのはリスク大なのです。

同じ黒染めでもホームカラーの方が染料が濃いことで、

 

脱染剤、ブリーチ剤を使えば明るくできるとは思いますが、ホームカラーを繰り返した髪(ホームカラーはダメージ強し。。。)がダメージに耐えれるかが確かではないこと。

そしてどのくらい明るくなってくれるかがわからない、明るくなったとしてもその後の色落ちも早くなります。

 

黒染め、白髪染めを落とすにはそんなリスクが潜んでいます。

そのリスクを全部クリアしてやっときれいな髪に染められます。

 

やはりカラーは積み重ねが大事。

 

きれいな髪をめざすなら同じ明るさ、色味で染め続けるのがおすすめ

担当美容師にもよると思いますが、ほとんどの美容師はお客様の髪を染めた後のことまで考えていると思います。

例えば、染める前は15トーンくらいの髪がかなり明るい人が「5トーンくらいまで暗くしたいです!」って言われたときに、

5トーンってほぼ黒染めだからもし次明るくしたいってなったときは簡単にはできないけど大丈夫かな??とかを考え、

「すぐ明るくする予定はないですか??暗いカラー剤が残っている間に明るくしようとするとムラになりやすいんだけど、大丈夫ですか??」

大体の場合はお客さんも「わかりましたー!」って言われてそのまま染めるんだけど、

その次に来店されたときに「今回はやっぱり明るくしようと思って!」って言われることもしばしば(苦笑)

前回、自分がどんなカラー剤を使ったかを把握しているので、どれくらいのダメージ、染料なのかを把握しているので、他店で染めたカラーをやるよりはリスクは減りますが、カラー剤で暗くした髪をきれいに明るくするのは難易度が高いのです。

 

短い期間で髪を明るくしたり、暗くしたりを繰り返すと髪とカラーの性質上ムラになりやすいのです。

髪にナチュラルなきれいさを求めるなら、一定の明るさで染めるのがおすすめです。

 

(とはいっても髪色を変えたくなるという想いは理解できます。)

 

色落ちが早い、その理由は・・・

せっかくきれいに染まったのに1週間で落ちてしまった気がする。

って経験をお持ちの人もいるのでは??

 

色落ちが早くなる原因

・ブリーチしてる

・明るめの色で染めた

・今回カラーチェンジした

・カラー後1週間以内に海に行った、乾かさないで寝た

・朝シャン、夜シャンどっちもしてる

・市販のシャンプーで洗ってる

・シャンプーの時間が長い

 

です。

髪の色落ちは髪の毛のダメージも大きく関係しています。

ダメージしてしまっていると、色落ちは早いです。

だからブリーチしている場合は頑張っても3週間くらいでしょう。

 

そしてカラー剤の特徴ですが明るいほうが染料は少ない。

暗いほうが染料が濃いので濃い色を入れたほうが髪に残りやすいのです。

逆に明るめで染めた場合染料が少ない分、早めに色落ちしてしまいます。

 

カラー後1週間は髪が不安定な状態です。

まだ染料が髪に定着しきっていない状態。

その期間に海やプールに行って髪をより不安定な状態にしたり、濡れている状態で摩擦をあたえ(乾かさないで寝る)たり、ダメージを与える行為をしてしまうと、一気に色落ちが進みます。

一度落ちた染料は元に戻らないのでカラー後1週間がカラーを長持ちさせるポイントです。

 

健康毛でカラー後1週間がんばっても徐々にカラーは色落ちしてしまうもの。

日々の色落ちさせてしまう原因として一番大きいものはシャンプーです。

汚れと一緒に染料も落としてしまいます。

洗浄力が強かったり、回数を増やしたりすればするほどカラーは落ちていまいます。

洗いすぎにご注意を。

 

「今回色落ち早かった!染めた美容師のせいだ!!」

と言われるときもありますが、

仕上がりの色、明るさがちょうどよければカラー剤や美容師がどうにかできる問題ではありません。

何卒、お家でケアを頑張ってください!!!!!

(※例外はあって、美容室でもカラー剤を塗った瞬間にすぐシャンプーしたときはまだ髪にカラー剤が定着していないので色落ちが早いと思います。)

まとめ

長くなりましたが、カラーの基本のブログでした。

 

短くまとめます。

・やりたい色味によって2回、3回カラーが必要な場合があります。

・髪の赤みを消す方法はいくつかある。明るくして髪の赤みを元からなくす方法、常に打ち消すカラー剤を塗って常に打ち消す方法。

それぞれにメリットデメリットあり。

・自分でやったカラーでムラになってしまったときは直す方法はいくつかあるが、ダメージを伴う場合も。リスク大。

・色落ちの大きな原因は、カラー後1週間髪を大事にしないこと。洗浄力の強いシャンプーで毎日洗うこと。

 

髪は見た目の印象に大きく影響します。

ダメージと髪の毛の色、ツヤはお客様自身のケアも必要になってきます。

お家での正しいケアで常にきれいな状態を保ちたいですね!