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小話
東京で働いているとき、担当しているお客さんと出身地の話になって、「新潟です」って言われるとそれだけでうれしくなるんですけど、話を詰めていったらまさかの出身校まで同じで、実は友達の姉ちゃんだったときは何だか知らないけどお互い気まずくなって次に何を話していいかわからなくなった瞬間があります。
はい、切り替えてブログです。
「毛先の整えだけだし安いお店行ってもいいよね?」について
美容師をやっていると知り合いにちょっとした疑問を聞かれる時があります。
いま髪伸ばしてて、切るとこあんまりないし、適当な安いお店でもいいよね?
普段通ってるお店あるんだけど。
とかね。
その質問が、「私の髪の毛、ちゃんと切ってもらえるかな?」なのか「いつも担当している美容師さんにイヤに思われないかな?」なのかはわからないですが、僕の意見としては【いつも行っているところがあるならそこに行きなさい。】です。
いや、そもそも“適当なお店”と言っている時点でお店に対するリスペクトを感じないので、その時点でよくありません!喝!
もちろんお店選びは自由にしたらいいと思うんですが、たしかにその一回は安く済むかもしれませんが、仕上がりに満足いかない(失敗される)確率が上がることを知っておいたほうがいいと思います。なんならその後、直すために料金が必要になるかも。あくまで確率の問題なので、満足いくこともあるとは思います。
普段通っているお店があるってことは、毎回めっちゃいい!じゃないにしても、悪くない仕上がり以上のレベルかと思います。
それって実は切る側の美容師としては結構大事なことでして、“失敗”の種類によって(切りすぎ、軽くしすぎなど・・・。)は直すのに長い期間かかることがあるので安定した仕上がりが期待できるお店に通い続けることは非常に大事ですね。
「安いお店だから適当にされた!」について
よく「安いお店だから適当にされた」という話は聞きますが、それたぶん違います。
低価格のお店は一人のお客さんからいただける料金が限られている分、数をこなさなければいけません。
数をこなすってことは一人のお客さんに対して時間がかけれない。
限られてた時間の中で頑張ってることですね。
なんなら仕事早くてすごい!
満足いかなかったときは残念だけど、決して適当ではない。はず。きっと時間内でベストを尽くしたはず。
髪の状態やリクエストなどによっては、ある意味妥協して終わってる場合もあるとは思いますが、お店の形態によっては仕方ないとは思います。
どこまで求めるかにもよりますが、低価格帯の美容室に満足の仕上がりを求めることはファストフードに「国産のいい素材使ってますよね??」と聞くのと同じくらい酷な話かなと思います。
低価格のお店を選ぶのなら、求めるハードルはある程度でいきましょう。
「ちょっと切ってください」ですごい切られた!について
時間をかけれないのは技術もそうですがカウンセリングもです。
基本的に美容室はお客さんの持ち時間が決まっていてカウンセリングから仕上げまで終わるように時間配分します。
やはり低価格帯のお店はカウンセリングにも時間をかけれない。
ってことは正確な意思疎通がはかれない可能性があります。
長さキープしたいんで毛先ちょっと切ってください。
と言われるのはよくありますが、その『ちょっと』は幅があります。
その時々によって違いますが、10センチのときもあったし、5ミリのときもありました。
もし5ミリ切ってほしい方が「ちょっと切ってください」とオーダーして美容師が勝手に5,6センチ切ったら切りすぎだし、大問題だと思います。(だって半年分だぜ?)
なので『ちょっと』は人によって違うので要確認ですが、その確認もせず美容師の感覚任せで切り進められることもあると思います。だって時間が限られているから。
ちなみに「〇センチ」切ってくださいと言われても〇センチの感覚も人によって違うのであてになりません。
こんな感じなので、カウンセリングのやりとりが少なくても感覚が美容師と合えば、「安くて早くてコスパいい!」ってなるだろうし、
合わなければ「ホントにちょっとしか切ってもらえなかった」or「切られすぎた!」ってなるわけですね。
前髪カットで行ったとしても同じで感覚で「ちょうどいい!早くて助かる!」もあるでしょうし、「切られすぎた」もあれば「切り残しある・・・。」もあるでしょう。
まっ、確率の問題なので、すべてがコスパいいわけでも、失敗なわけでもないと思っていますが、カウンセリングの時間が少ないのはほとんどが担当美容師の感覚にお任せになるので結構リスクあるなというのが個人的な意見ですね。
あとたぶんですけど、時間がないってことは途中での「もうちょっと切ってもらえますか?」に一切対応できないのでは?
切り直しってお客さんが思ってるより時間かかりますし。
だから心理的に多めに切られる確率高めな気がします。
メンズはトップが短いし、女性はロングでも根元からガンガン梳きばさみ入れられてるお客さんも何人かいらっしゃったので。(わかんないけどね。)
直せる失敗、直せない失敗
失敗されたらまたいつものお店で直してもらえばいいんじゃん??
このセリフ、何度聞いたことでしょう。
すぐに直せるなら安くて早いお店に行ってもそんなにリスクがないのでいいんですけどね。
直せないからリスクがあると言うております。
切りすぎ、削ぎ過ぎは直せません。
切りすぎはイメージしやすいとして、削ぎすぎはイメージできますかね??梳き(すき)すぎね。
毛量をとるってことですが、つまり根元とか中間に短い毛を作るってことですね。





もちろんやり方によりますが、
削ぎ“すぎ”は・・・
長い髪の中に短い髪が混ざるのでパサつきが出ます。(ひゃー!)
短い髪が長い髪を押し上げて変なフォルムになったりします。(ひゃー!)
顔周りを削ぎ過ぎすぎると結んだときにピンピン短い毛が飛び出ます。(ひゃー!)
(緑の)毛先が枝毛になったりして髪のそこら中に枝毛ができます。(ひゃー!)
もちろんヘアスタイルというのは長さの調節と量の調節で作っているので削ぎゼロっていうのはほぼないんですが、安易な削ぎ過ぎは要注意。多いから梳きばさみを入れまくるというのは良くないよという話。
たまーに見かける失敗例で根元からガンガン梳かれてしまってバサバサの髪になって
「直してください!」って言われるんですが、
実は削ぎ過ぎが一番直るのに期間が必要。
だって削がれてしまった髪が伸びるのを数か月?何年か待たなければいけないから。
なんなら伸ばし期間中も傷ませたくないからトリートメントしたほうがいいし、ホームケアのシャンプーとか使ってちゃんとケアしてほしい。
か、バッサリ切るか。
そんな感じでいつも「できるだけ軽くしてください!」って言ってる方、軽くし過ぎは要注意。
だって軽いほうが早く乾くし。
じゃなくてですね、スタイルに適している髪の量とかもあるし、減らせる限界はあるし、
「これくらいにしておいたほうがいいですよ」という美容師ストップは受け入れましょ。
素敵なスタイルを維持するならミディアム以上の長さの人は根元が重いのは受け入れたほうがいいです。
最後に
今回書いたように、毛先カットでもいつも通っていて気に入っているお店があるならそこに行くのが一番リスクないと思っているのが僕の意見です。
なんなら毛先カットのときってスタイルはあまり変えないけど、クオリティは高めるチャンスだと思っているので担当者からしたら「続けて通ってほしい」っていうのが本音だと思います。
低価格のお店じゃなくても感覚の違う美容師に担当されたら“いつもと違う”っていうのは見えてるので、やはり僕としては【いつも行っているところがあるならそこに行きなさい。】ですね。
美容師として自分色を出したいのか、「ちょっと切って。」と言われているのに、勝手にオレ流を発揮して「長さは変えてないんですが、レイヤー入れておきました!」パターンもあったりします。(表面の長さは切ってるやん・・・。)
まっ、中にはそのオレ流がはまる人もいるでしょうが、僕らは勝手にはやらないかな。
僕はお客さんが「ちょっと」といえば“ちょっと”具合を確認しつつ、「伸ばし中でもこんなパターンもあるけど?」と提案はするけど、あくまでお客さんの「なりたい」をお手伝いする感じにしています。
髪型に正解も不正解もないので自由に楽しみたいところ。
美容師がお客さんの願いを叶えるべく、日々精進したいと思います。
では!
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roomRoom hair&spa
新潟駅からほど近く、髪がつややかになるトリートメントと、気持ちよいだけではなく効果を実感できるヘッドスパを体感できる美容室。万代近くで新潟駅から徒歩圏内ですが、店舗隣には駐車場も完備しています。
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