お客さんから言われる「重い」っていうのは、
「髪の量が多いんですぅ!」
っていう意味で使われてますよね??
美容師が使う『重い』は何種類かあります。
(日本人が使う「いいです。」とか「大丈夫。」とかと一緒で場面によって使い分けてる場合があります、無意識に。)
これを理解してもらえると会話がスムーズに。
美容師が使う「重い」・・・とは

・髪の量が多いっていう意味
・表面の髪が長くボリュームが下にあって見た目が重そう(レイヤー(段)が入っていればいるだけ軽いスタイル、入っていないほど重いスタイル)
・触ったときにしっとりしすぎている手触り。(さらっとしていると軽い手触り、べたついてると重い。)
そんな感じです。
だからお客さんから「重いんですぅ」って言われたら、
ほどんどがその3つのなかで何が原因で悩んでいることが多いので、髪の毛チェックと、ヒアリングです。
髪が多い・・・

「髪が多けりゃ、少なくすればええやん。」
って思う人も多いと思いますが、髪の毛にも適量ってものがあるんですよ。
もともと髪の量が多い人って髪を少なくしたがるんですよ、まあ、当たり前ですけど。
髪を少なくするって、短い毛を増やしているのと同じことなんですよね。
髪を少なくすれば、手触りは
(少なくなったぁ!!!)
と満足感を得れるかもしれませんが、
次の日とか、
(なんかパサついてね!?)と感じる人もいるかもしれません。
(ハネる。。。)と思ってしまう人もいるでしょう。
少なくしすぎはリスクがあって、髪の量は適量というものがあるのです。
だから髪が多い人でも髪をどれだけ少なくできるかというのも限界があるんです。
(髪が多い人、なんかすみません。)
あと根元と毛先の量が違いすぎると、
根元がボワってなって、毛先がひょろひょろって人ももまぁまぁ見かけます。
これは美容師のせいなんですが、多いから少なくすればいいてっことでもないんです。
だから少なくしすぎは要注意なのです。
お客さんに
「髪が多いので・・・」
って言われることは結構な割合でいます。
実際に髪が多い人もそうじゃない人もいる。
髪が多くないのに、多く感じてしまう人とは
・クセが出てる。
・傷んで、乾燥してる。
・スタイリング剤つけすぎ
です。
チェック方法

(なんか髪が重いなぁ。。。)と思った方。
まずは自分でできることから。
(髪を減らすのは簡単。減らしすぎはリスクがある。できれば自分でできることをやってから髪を減らしましょう。)
①髪全体を濡らします
②ヘアミルク、オイルの順に髪につけ乾かす
③手ぐしを入れながらドライヤー
④髪全体が乾いたら最後は冷風を1~2分
※一応、これが髪にとってベストな状態。ベストな状態で髪の量を整えるのが大事。
クセが変に出てたり、髪が乾燥して広がってしますと、
どんなに少なくしても多く感じてしますので、まずは髪のコンディションを整えるのが必須。
①はクセをとるために、
②は乾燥を防ぐために。
③は絡まりとクセをとるために
④は髪表面のキューティクルを整えて手触りをよくするために
すべて必要な手順。
全部大事な工程、さぼらないで!!
これをちゃんとやってから、髪を減らす工程に進むのです。
乾燥してたり、クセが出てたらどんなに髪を少なくしても多く感じてしまうんですよ。
(歯医者さんで「ホワイトニングしたいんです。あ、でも歯は毎日磨かないいですけどね。」って言ってる人がいたら、じゃあまずは自分のできるところからですねってなるのと一緒ですわ。)
お店でもシャンプーブローしただけで「軽くなったー!!」っていう人はまあまあいます。
(いや、まだカットはしていない!!)
それにほら無駄に短い髪を増やしてパサつきが増えるとテンション下がるでしょ。無駄なカットはしないほうがいい。
※ちなみに乾燥でごわごわしてまとまりがなく重く見えてしまう人はサロントリ―トメントでもだいぶボリュームダウンできます
(メンズはまあ別にパサついててもいいでしょうから、地肌が透けて見えない程度に少なくすればいいと思います。)
まとめ&お願い
ロングよりショートの方が重さが出やすいです。
ストレートヘアより、パーマやくせ毛の方が重くなりやすいです。
細毛より太毛の方が重くなりやすいです。
毛流れによって重くなりやすい部分があります。
ロングの人は基本根元から梳いてはいけません。
髪質やスタイルによって重くなるところや、対処法が違うので、ただ少なくすればいいってことじゃない。
「今回は軽くするだけだから安いところでいいや。」っていうのは絶対やめて。
すかれすぎは直せない。1年以上治すのにかかるときもある。
信頼できる美容師さんを見つけたら通い続けましょ。
お願いします。
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