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はじめに
今日は髪の量の話。
髪型を作るにあたって髪の量って結構大事なんですよ。
ヘアスタイルに適した量っていうのはあります。
まあ例えば、切りっぱなしボブみたいなスタイルで毛先をスカスカにしたら毛先のパツッと感が出ないので、軽くし過ぎはスタイルとしてイマイチな感じになるわけですね。
美容師になりたての頃の社内試験でも「軽くしすぎ!不合格!」と試験に落とされることも普通にあります。
ということでいつも「限界まで軽くしてください!」ってオーダーしている方は見たほうがいいですよ。
とりあえず画像を見てみましょう




1枚目は、適正な量。
2枚目は、内側だけ結構量をとった
3枚目は、2枚目の内側の量に合わせて上も量をとった
4枚目は、さらになにも考えず量をとった
画像です。
すべて梳きばさみで調整してるので、長さは変わってません←※これについても解説していきます。
これを前提に写真ごとに解説していきますよ。
1枚目・・・
適正の量。
このスタイルの適正だと、根元から毛先にかけてグラデーション気味に軽くなってるのが適正かな、と。
レイヤースタイルなので毛先にパツッとした感じがなく、かといってスカスカじゃないくらい。
表面もぱさぱさにならないように、でもブローやコテで後ろに流した時などにぼてっとしないくらい。
という感じ。

2枚目・・・
1枚目の適正から内側だけ量をたくさん取りました。
このスタイルはちょっと極端気味に量を取りましたけど、毛先が軽くなってボリュームが減るとその分上のほうのボリュームが大きく見えて頭が大きくなります。
また毛先が軽すぎるスタイルは美容師から見ると『ショートボブからそのまま何もしないで伸ばしたスタイル』に見えます。
いくら内側と言っても量の取り過ぎは要注意。
3枚目・・・
全体的にパサついて見えます。
後ろの方とか悲惨です。
まとまりが出るわけもないくらいの量を取ってます。
これを見たら軽けりゃいいってわけじゃないことは一目瞭然。
もちろん頼まれてもお断り。
4枚目・・・
なんかもうここまでくるとフォルムはショートですよね。
ショートのスタイルにぴろぴろーって長い毛がちょっとくっついてるみたいな。
わかります?
一応、毛の長さは長いけど、スタイルとしてどうなの?って感じですねぇ。

山田的にはこんな感じ。
何を目的に髪型を作るのか・・・
と、ここまで好きなこと書きましたけども、結局お客さんオーダー、ご希望があっての髪型ですしね。
軽めが好みの方とかもいらっしゃいますし、お客さんが「もうちょっと量取れますか?」って言われればスタイルにあまり影響がない程度に量を調整するのは可能です。
お客さんの好みに合わせての量の調整もしますが、「限界まですいてください!」と言われてもさすがに3、4枚目まではいかないです。
が、もし仮に試験だったら落ちるくらいの量にしてくれと
先ほどの画像でお分かりだと思いますが、量の取り過ぎで“失敗”も普通にあります。
どこまで量をとっても大丈夫か、という明確なボーダーラインはないし、お客さんが満足ならそれでいいんですが、スタイルとしての適正な量の正解はあります。
だって軽いほうが乾くの早いし、巻くのも楽だし。
っていうのはわかる!わかるけど、実際は量を取ればとるほど希望のスタイルから離れている場合もありますので要注意。
スタイルをとるか、手入れの楽さを取るか・・・悩みますねぇ。
長さを変えないで量だけ取る
よく言われる
長さを変えないで量だけ調整してください!
っていうオーダーで、
あれなんか短くなってない??
って感じたことのある人もいるのでは!?
実際量を取るときって、梳きばさみをつかったり、はさみで間引いたりするわけですが、このときに長い毛も短い毛も一緒に切ってるわけなので、量をとればとるほど長さを作っている毛の割合(本数)が減って長い毛はスカスカになってしまうというわけですね。
でも長さを作っている髪は残っているので“長さを変えない”という表現になりますが、スタイル全体で見ると髪の長さの平均は短くなっています。
んで、量を取ればとるほど短い毛が増えて、長い毛に混ざり、全体的に膨らみ、まとまりがない感じになります。
それが3、4枚目ですね!要注意。
※僕の場合はスカスカになるのは絶対嫌なので、「ここだちょっと長さ切っていいですか?」とかスタイルの適正に合わせて切らせてもらうことが多いかな。
適正量と軽すぎスタイルを写真で比較
これまでの解説を踏まえて次に進んでください。

反対側で同じスタイルを作りました。
毛先だけワンカール。
前髪もきれいに流れるし、レイヤーもきれい。
で、反対側。
4枚目のスカスカのスタイルをコテで巻きました。(けど、軽すぎて決まらない・・・。)

実際巻くとわかるんですけどなんか引っかかりがありますね、短い毛が混ざってるからでしょうね。
前から見ると(向かって左が適正、右が軽すぎ)

(※おでこのメモは気にしないで。髪質改善のときの実験につかったウィッグなので。)
左側はまとまってていい感じ。
真正面だからあまりいい感じに見えないけど、いい感じです。これがこのスタイルのスタンダード。
でも右側は短い毛が長い毛を押し上げて上のほうにぼわっとボリュームが出てしまってます。
ボリュームは抑えたくでも抑えらえないのでずっと頭がでかい状態。

今度は右が適正。
レイヤー入ってるので、毛先ワンカールするだけできれい。
左は毛先の量が少なすぎて、カールが見えない。全体的に短い毛が混ざっているので左のほうがボリュームが高いです。っていうか向こう側が見えるくらいスカスカなので美しくないですねぇ。
結んだときも・・・

えりあしが収まってるのと、

短い毛がピロピロ・・・。
こんな感じでございます。
最後に
今回はスタイルを作るうえで髪の量もかなり重要だということをお伝えしました。
言われたことある人もいるんじゃないですかね?
前の美容室で量をガンガン減らされて次行った美容室で髪型をオーダーした時に
今だと量が少なすぎて希望のスタイルになりません。
って。
今回はカットでしたけど、量の減らし過ぎはパーマもハイライトも縮毛矯正もかなり影響してくるので、やはり減らし過ぎは反対派。
髪型を作るうえで見た目のスタイルにこだわるのであれば、手触りとかあまり重要視しないほうがいいかもです。
『量が少ないほうがドライヤーの時間を短縮できるから!』って方も多いんですけど、量を減らせば減らすほど、希望のスタイルと離れていく場合もありますので注意が必要です。
もちろんめちゃめちゃ重くしておけばいいというわけではなく、スタイルに適した重さがあるということ。
ショートのウルフやハイレイヤーは毛先にパツッてなってたらおかしいので量も軽めですし、
おさまりのいいボブは軽すぎるとおさまりにも影響でたり、
つや髪を目指している方も短い毛を作ってしまってはつやが出にくくなりますのでね、
やはり求めるスタイルと質感ってのが大事になってきます。
もちろんスタイルをとるか手入れの楽さを取るかはお客さんが決めることですが、みなさんどっちも欲しがるのでそこは担当美容師と一緒に相談して決めましょう。
では!
誰かの参考になりますように。
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