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はじめに
※今回のブログ、まとめから読んでもらったほうがわかりやすいかもです。
よく言われるオーダー。
「ダメージが気になるので毛先を切ってもらって・・・」
と。
実はそのオーダー、合ってる人には合ってるし、合ってない人にはあってないような感じです。
確かにほとんどの方は毛先が一番傷んでる状況なので、毛先を切れば切る前よりはマシになる方がほとんどですがそれだけでは足りない方がほとんどかもしれません、最近は。
きれいな髪を維持するならトリートメントも一緒にした方がいいのです。
とりあえず書いていきます。
ダメージにも種類がある
とりあえずこちらを。



ひとくくりに“ダメージ”と言っても、種類があります。
摩擦ダメージ
私生活で蓄積される、摩擦のダメージ。
摩擦のダメージは、シャンプーとかドライヤーとか、寝てる時に枕と擦れてたりとか、細かいこと言えば軽く触ることでも髪が傷むんですけど、そういうのです。
キューティクルが傷むんですね。それで手触りが悪くなる、と。
それが進むとキューティクルがはがれて、コルテックス(髪の主成分。ケラチンとか。)が流出します。
流出すると空洞ができるのですが、そこをダメージホールと呼びます。
※ダメージホールが増えるほど、髪は乾燥しパサついて見えるし、ほわほわするしでダメージレベルが上がるということ。
ちなみに濡れているときはダメージは3倍くらい食らってしまうと考えてもらうといいと思います。
濡れてる髪をガッガッガ!と梳かしてはいけません。
だから美容師は言うのです。
お風呂あがったらすぐ乾かしてくださいね。
と。
摩擦のダメージで傷を負ったキューティクルは直りません。
キューティクルが傷ついたら、そこの部分をカットするまで、いろいろ塗ってごまかすしかないのです。
でも摩擦のダメージは本人の気持ち次第で軽減できます。がんばって。
薬剤ダメージ
美容室の薬で髪を傷めてしまう薬剤ダメージ。
さっきの図に書きましたが、カラーとかパーマ、縮毛矯正の薬剤はキューティクルをこじ開けてコルテックスに侵入し、薬を効かせます。
薬が強ければ強いほど、コルテックスに空洞(ダメージホール)ができますし、キューティクルもはがれたり、開きっぱなしになったり。
カラーやパーマ剤をしっかり流さないと、髪の中に居続けて1週間ほど髪を傷め続けます。こわっ。
ホームカラーとかも髪に残りやすい成分を使ってるみたいなので、もちろん髪に負担がかかります。
なので美容師は言うのです。
セルフカラーしちゃだめですよ。ムラになるだけじゃないですよ。安いお店もそんな感じですよ。
と。
ちゃんとした処理をすれば、ダメージ成分は外に排出できますし、キューティクルも閉じさせたりその後のダメージリスクを最小限にできます。
キューティクルが開く=ダメージするということなので、どんなにいい薬を使ってもダメージはします。
ダメージを大きくしてしまうか、最小限に抑えるかはその時のやり方と薬剤選び次第です。
んで、最初のほうに“最近は”と書きましたけども、最近はブリーチをはじめとしたハイトーンに染める方が多くてですね、そんな方は根元近くからまあまあのダメージを食らっているわけであります。
カラーは明るければ明るいほどダメージするので、毛先だけのカットではあんまり意味がないかもしれません。
やらないよりはだいぶいいけど。
あとは熱ダメージとか紫外線ダメージとかいろいろあるけど今日はなしで。
毛先カットだけでいい人
毛先のカットだけで髪の状態がよくなるであろう方は、
- カラー、パーマ、縮毛矯正してない方
- 家での手入れを手を抜いてない方
- 頻繁にアイロン、コテを使わない方
- 伸ばし中で2か月程度以内にカットした方
- 髪の量を落とし過ぎてない方
こんな感じですね。
家の手入れてを手を抜いたり、頻繁にアイロンしたり、切ってない時期が長いと、枝毛が毛先からだんだん侵食してくるので、毛先1センチ切っても改善しない場合があるので早めに切りましょう。
美容室で「もっと軽くしてください!」って言ってる方は短い毛が多く混ざっているので、すべての短い毛の毛先をカットで落とすのは不可能なので、軽くし過ぎは要注意。
毛先カットだけでは足りない方
毛先カットだけより、トリートメントしたほうがいいのでは!?
って方は、
- 縮毛矯正をしている方
- ブリーチをしている方
- ブリーチをしていなくても白髪染めや明るめに染めている方
薬剤を使った履歴がある方ですね!
そんな方はトリートメントのほうが効果的かもしれません。
信頼できる美容師さんに相談しましょう。
ダメージ具合の判断
お客さん的にはダメージ具合って手触りで判断する方が多いですよね?
がさがさしたり、引っかかったり、絡んだり・・・。
確かに手触りもダメージの判断材料になるんですが、美容師からすると手触りだけではなく、過去のカラーやパーマ履歴のほうが大事だったりします。
ブリーチの有無や縮毛矯正の有無は絶対に知っておきたいところ。
黒染めも見た目を惑わせるので聞きます。基本的に全部聞くけど。
基本的に健康毛には強い薬、ダメージ毛には優しい薬を使うんで、美容師がダメージレベルを見誤って、ダメージ毛なのに強い薬を使うと事故が起こります。
逆に髪がダメージしてないのにダメージにびびって弱い薬を使うと薬がキューティクルを通過できず、薬が効かない場合もあります。
かかりづらい髪質ですね(汗)
みたいに言われたりするんだけど、ほとんど薬のチョイスのミスのような気がする。
※実際かかりづらい人もいるけど。
だから正確にダメージを判断するために初回来店のときにカルテに記入してもらったり、聞いたりして初回は時間がかかります。(よね?)
ブリーチ、縮毛矯正、パーマをするときはアイロン、スタイリングなしで来店したほうが正確にダメージレベルを判断できるのでがんばってスタイリングはしないほうがいいです。
初回は特に美容師に協力してあげましょう。
手触りだけでもよくしたい方
髪の健康は置いておいて、手触り“だけ”をよくしたい方、それは簡単。
キューティクルが毛羽立ち、ガサガサするのなら髪をコーティングすればいいのです。
髪をコーティングしてくれるものはたくさんあります。それも安く手に入る。
コンディショナー、リンス、オイル、バーム、ワックスなど。
油分が多かったり、シリコンが多く配合されているものは手触りがよくなります。(その場だけ。)
あと、美容室でもお安めのトリートメントはコーティング系(髪の中に浸透してない)が多いですね。シリコンがたっぷり入っていて髪表面にくっついてくれるので手触りはよくなります。
【週に1回の集中ケア】みたいな謳い文句の家でやるトリートメントも実は内部浸透というより、しっかりコーティングのタイプが多いと思います。
いわゆる“重い仕上がり”になる油分が多いものが一時的な手触り改善には適しています。

が、髪の内部に栄養成分が入ってくれるわけではないので、コンディショナー、リンス、やスタイリング剤などは毎日のシャンプーで落ちてしまいます。
美容室のコーティング系トリートメントもせいぜい2週間程度で効果はなくなるでしょう。
私、バームたくさんつけるようにしたらシャンプー後の髪も調子いいですよ!
って方がたまにいますが、
それはシャンプーで落としきれてないです。
いわゆる“残留”。
残留物がずっと髪についていると酸化してごわごわしたり、べたべたしたり、悪臭の原因になったりします。
つけすぎもリスクがあります。
ということなので、
素の髪でガサガサしてしまうなら、一時凌ぎにはなるけどアイテムに頼れば手触りは改善できます。
ただつけすぎは要注意。
美容室でトリートメントしたのに毛先が引っかかる・・・?
美容師が考えるダメージの対処はダメージホールを埋めること。(手触りもいいほうがいいけど)
表面だけきれいに見せれればいいってことだけじゃない。
美容室のトリートメントではダメージホールを埋めることで価値があると考えています、私は。
キューティクルを通過して中に入っていかなければいけないので、分子が小さいですし、高価。
おそらくみなさんが想像しているトリートメントはぬるっとしている形状だと思いますが、中に入り込む系のトリートメントはシャバシャバの液体です。
それをぎゅっぎゅと押し込んだり少し時間を置いて髪の中に入れ込むのです。
髪の中に栄養がしっかり入ることで、しなやかさやツヤ、やわからさ、本来のハリコシなどがよみがえります。
中に入れ込む系のトリートメントはキューティクルの保護に特化してないし、正直コーティングするアイテムなんてなんでもいいので、
トリートメントやった後でも毛先がちょっとひっかかります・・・かね?
みたいなパターンもたまにありますが、先ほど書いたようにオイルでもスタイリング剤でもつけておけば引っかかりはなくせますのでそこは重要視しなくていい気もします。
※疑似キューティクルを髪につけるのもあるのでやろうと思えば全然できるけども。
ちなみに傷ついたキューティクルの修復はどんなに高いトリートメントでも解決できなくて、キューティクルが傷んで手触りが悪くなったら、切るかコーティングでごまかし続けるしかないのです。
なので傷ませないことが大事。
まとめ
今回も長くなりまして、まとめましょう。
- 毛先カットだけで髪の状態をよくできるのは限られるので浸透系トリートメントも一緒にやるのがおすすめ
- 市販で買えるトリートメントアイテムはほぼコーティング系のアイテムなので作用は表面のみ
- コーティング系のアイテムは簡単に手触りは良くなるけど、髪そのものの状態が改善しているわけではない
- 美容室でトリートメントをやるのなら浸透してくれるタイプをやるべし
ですね。
手触りがいい=髪が健康、というわけではないということ。
いくら手触りが良くても、髪は明るければ明るいほど実際はダメージはしてるし、普段の手入れ、カラーやパーマの履歴が重要なのです。
まっ、本人が満足するのが一番でして、
トリートメント?しないっすけど?
スタイリングオイルつければまとまるし、見た目だけきれいでかまわないけど?
ダメージが気になったらバッサリ切ればいいし。
ってな感じでしたら全然それは問題なしでございます。
なんなら潔くてやりやすい。
問題ありなのはお客さんの実感と現実問題が違うことでして
ブリーチしてますけど、全然傷んでないんで縮毛矯正いけますよね?
明るめのカラーにしてますけど、家ではパンテ〇ンをちゃんと使ってますし、週一のヘアマスクも欠かさずにやってるので私傷んでないですよね?ね!?
美容室でトリートメントしなくていいですよね?
伸ばしてるんで毛先切らなくいいですよね???
みたいな感じだとカウンセリングで担当美容師さんを困らせる可能性があるので要注意です。
美容師としては“よりきれいに”を、“より健康に”を目指すので、
『トリートメントやったほうがいいですか?』
という問いかけには、『髪のためにはやったほがいいです』、が答えですが、お客さんがどのレベルを目指すかにもよります。
いろんなパターンがありますがこのブログが誰かの参考になりますように。
では!
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