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料金改定について正直に現状と気持ちを書く

料金改定について正直に現状と気持ちを書く

はじめに

こんばんは、山田です。
今回料金改定についてのお知らせを投稿いたしました。

個人店を営む身として正直な気持ちを書いていきます。

3年ほど前に料金改定を実施した時も正直な意見を書いたので内容が被るかもしれませんがよろしければどうぞ。
なんか値上げを実行するお店側が書くので言い訳みたいに思うかもしれませんが、そうではなくて説明として捉えてもらえればいいかなと思います。

心情いろいろ

お店を8年も続けていると小さな変化をし続けています。
が、値上げはかなり考えますし、慎重になります。
美容室の数%の値上げは材料費を節約して材料の質を下げれば価格を維持することはできるかもしれませんし、それに加えてドリンクサービスをなくせば価格据え置きでいけたかもしれません。
結局、安さを優先し、質を下げたとしても数年後にはその商品も値上げされますので結局一時凌ぎにしかなりません。
それに質を下げる行為自体、美容師としてのやりがいも減りますし、シャンプーやトリートメントやオイルなどの家でも使うアイテムも、お店で使うカラー剤もパーマ、ストレートパーマ剤も“安かろう悪かろう”ということは美容師のアシスタント時代からわかっているので、アイテムの値段が高くなったからと言って気に入っているアイテムを切り替えたり、安さを優先して質を下げることはしません。

商品の価格だけでなく、業務の仕入れ料金など、いろんなものが値上がりしてるのに何も変化せずこのままメニューの料金据え置きで続けていたら利益が減ってお店が続けられなくなるのは明らか。
美容室の倒産数が2年連続で過去最多というのはそんな理由もあったと予想はつきます。
なのですっごく悩んだ末、このタイミングでの値上げとさせていただきます。

大手ももちろん値上げしてる

今回値上げするメニューの多くは200円から300円の値上げ。(大学生は前回値上げがなかったので今回500円の値上げになってしまいましたのいきなり大幅値上げに感じてしまいますよね・・・。すみません。)

正直なところ、お店のことを考えればもっと早く値上げをするべきでした。
というのも、1000円カットの印象が強いQBハウスさんでさえ、2025年には1400円になっています。11年で40%の値上げ。
2019年には1200円になっていて6年前にはすでに1000円カットではなくなっているんですよね。
あちらはカットのみで材料費はないんですが、それでも値上げが必要な時代なのです。(最低賃金がかなり影響している模様。あとは待遇改善や設備投資。みたいです。)

インフレとお店のランニングコスト

美容と関係ないけど、お菓子とかも値上げかお値段据え置きでめっちゃ小さくなってる(実質値上げ)のどちらかですよね。

うまい棒も今や15円。2010年まではもっと大きかったし、2021年までは10円、2022年に12円。2024年には15円に値上げ。
3年で50%の値上げ。
カントリーマアムも昔はもっと大きくて食べ応えがあったのに。袋開けたらちっちゃ!!ってなる。
※個人的にはお菓子は小さくなるより値上げしてほしいタイプです。小さいとがっかりするので。

世間では家の価格も上がっていたりして今や40年ローンまででてきていますね。
通信費も上がってるし、サブスクもなんか高いし。

お店でも「材料費が上がってるらしいね。大変だね。」と言われますが、材料費以外にもドリンク、お菓子、使い捨てコップも上がってますし、水道光熱費とかの目に見えないものも上がっている、と。

あ、絶対に勘違いしてほしくないのは、お店の話でして家の話じゃないですからね。
お店の話、つまりお客さんに関係していることなのです。
私たち、お店を営んでる人たちは働くためにお金がかかるっていうちょっと変わってる立場なんですけど。
「電気代高いのでエアコン消しますね!」とか「シャンプークロス汚れてるけどあと数ヶ月このまま使っちゃいまーす」とありえないでしょ!?
「電気代上がったんで、髪乾いてないけどここまでで!」とかできないわけで。節約しようにもできない。
このように私たちがいくら頑張っても節約できない(価格を維持できない)こともたくさんある、ということを知っておいていただければ。

お店ができる努力

よく文面で《企業努力を重ねてまいりましたが・・・》みたいなのってあるじゃないですか。
お店に貼ってある値上げの張り紙見て、「わかる!!」と思うタイプですが、お店やってない人って想像つかないですよね?

じゃあ、なんの努力をしてるんだい?って?

roomRoomの場合はですね、
自ら情報をとりにいき、同じ商品でもカラー剤はA社が安く提供してくれる、B社はシャンプーを、C社は消耗品を、みたいな感じで発注先の区別を。

あとはキャッシュレスってのが世の中で浸透して、現金以外の支払いって手数料が取られるんですよね。会社によって色々ですが3%前後とか。

仮にカード決済が100万円だとしたら月3万円取られますからね。。年36万。なかなか。
それがまあまあ痛いというか同じ施術して手数料分手取りが減ってるのでなんかイヤじゃないですか。お店によっては《現金のみ》ってところもありますが、そういう理由でしょう。
かと言って美容室で現金オンリーにしたら「じゃあ、いいですぅ」ってなる人も少なからずいる。
あ、お客さん側に文句があるわけではなく、カード会社にね。ちょっと物申したい。っていうか物申した。
「手数料高くない?」って。
そしたらちょっと下がったりして。
ほう、いってみるものだなと。

そんな感じの工夫、努力はしました。
もちろん細かいこと言えばもっとありますけどね。

最後に

いろいろ書きましたが、本当はお客さんには負担をかけたくないけど価格据え置きで質を下げる方が嫌だったので値上げということに踏み切りました。
まとめると《価格に伴った技術を提供するのが目的》です。

美容室の《カット》というメニューも、
シャンプーがついてたり、ついてなかったり。
シャンプーが凝りがほぐれたり、気持ちよかったり、ただ髪を濡らすだけだったり、
カウンセリングが1分だったり、納得するまで聞いてくれるのかだったり、
仕上がりに満足がいったり、いかなかったり、
髪やホームケアのアドバイスをくれたり、なかったり、
するわけで。
《カット》というモノではなく技術を売るメニュー名と価格だけでは本当の意味での高いのか安いのかは判断できないものだと思ってます。
roomRoomはヘッドスパも推しメニューなのでいっぱい勉強&練習をしましたが、《カット》に含まれる通常のシャンプーも質が上がっていると思います。

10月15日から少し料金があがり、カット料金は¥5720になりますが、それでも「これで5000円代は安いよー!」と言われるくらい頑張りますね。

どうかご理解のほどよろしくお願います。

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